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  • 磁性鍋という、電子レンジのお守り

    台所にある電子レンジは、とても便利な道具だ。
    ボタンひとつで温め直しができ、火加減を見る必要もない。
    忙しい日常の中では、これ以上ない存在だと思う。

    それでも、ときどき立ち止まる。
    中までちゃんと温まっているだろうか。
    急いで済ませたことで、食べ物を雑に扱ってはいないだろうか。
    電子レンジが使っている電磁波というものは、仕組みとして理解していても、やはり目に見えない。

    磁性鍋は、そんな「見えなさ」を引き受けてくれる道具だと思う。
    重さがあり、手に取ると確かな感触がある。
    蓋を開ければ、湯気や音、匂いが立ち上がる。
    磁性鍋は、電子レンジの中で起きていることを、暮らしの感覚に引き戻してくれる。

    電磁波そのものをどうこうする、という話ではない。
    ただ、鍋という境界が一つ入ることで、
    気持ちが落ち着き、納得して使えるようになる。
    目に見えない技術に、目に見える道具を添える。
    それだけで、台所の空気は少しやわらぐ。

    私にとって磁性鍋は、
    電子レンジを安心して使うためのお守りのような存在だ。
    効率と丁寧さのあいだに置く、ひとつの区切り。
    科学の力を信じながら、感覚も大切にするための道具。

    暮らしの道具は、便利であればそれでいいわけではない。
    使う人の気持ちが、静かに整うこと。
    磁性鍋は、そんな役割を、台所の片隅で果たしている。

  • 職場で歯磨きをしていたら、仲間を見つけてしまった

    職場で歯磨きをしていた時のことです。

    ふと横を見ると、
    私と同じ歯磨き粉を使っている人がいました。

    ……え?
    ……二度見。

    まさかの
    シャボン玉せっけん

    思わず、
    オバチャン丸出しで声をかけてしまいました。

    「それ、同じですねー!😆」

    完全に
    距離感ゼロの50代です。

    すると若いスタッフさん、
    ちょっと照れながら、

    「辛い歯磨き粉が苦手で…」

    あぁ、なるほど。
    ミント強めが苦手派ですね。

    私はというと、
    理由はもっとオバチャン寄り。

    「私はフッ素がちょっと気になっていて…」

    と言ったら、

    「今、問題になってますよねー」

    と、
    すんなり理解されました。

    ここで一瞬、心の中で思いました。

    (え?
    これって
    “意識高い50代”じゃなくて
    “普通の会話”なのでは…?)

    昔なら
    「また始まった」
    と言われそうな話題が、

    今や
    洗面台トーク。

    歯磨き粉ひとつで、
    世代がつながるとは思いませんでした。

    昔は

    • 無添加
    • 成分
    • フッ素

    なんて言うと、
    こだわり強め扱いだったのに。

    今は
    「自分に合うものを選ぶ」
    というだけの話。

    説教もなく、
    マウントもなく、
    ただ
    「一緒ですねー」
    で終わる。

    50代、
    悪くないポジションです。

    ちなみにそのあと、
    私は歯を磨きながら思いました。

    歯磨き粉で仲間ができるなら、
    人生、まだまだ楽しい。

    次に同じのを使っている人を見つけたら、
    また話しかけてしまうと思います。

    オバチャンなので🤭