職場で、まいにち朝から「寒かったね」と言われ、その返事をすることに、
少しうんざりするようになった。
事実ではあるけれど、もう身体は十分に知っている。
寒さは、言葉にしなくても伝わってくる。
出勤したときの空気や、
給湯室でお湯を注いだときの湯気、
無意識にマグカップを両手で包む仕草。
そこに、ちゃんと季節がある。
だから最近は、
寒いね、と確認し合うよりも、
一口目の飲み物をゆっくり味わう方がいいと思うようになった。
季節は、話題にするものじゃなくて、
暮らしの中で静かに受け取るもの。
職場にいても、そんなふうに感じられる余白を
大事にしたいと思っている。