子どもの頃、
母の化粧水や乳液はガラス瓶でした。
重くて、ひんやりしていて、
なんだか“触ってはいけない聖域”。
怒られた記憶はないのに、
夜の洗面所で
そーーーっと手に取っていました。
クリームの蓋を開けて、
ふわっと香りを嗅ぐのが好きでした。
「これが大人の匂いか…」
子どもなりに、
いつか自分もこの世界の住人になるんだと思っていました。
そして今。
私の手元にあるのは
ガラス瓶ではなく、軽やかなプラスチック容器。
時代は進化しました。
でもね。
塗っているのは、
ちゃんと私の肌を癒してくれるクリーム。
口の上のシワを観察して、
口を尖らせると斜めに寄ることを発見。
でも口角を上げると、ピン。
つまり答えは簡単。
笑えばいい😆
母もきっと、
あのガラス瓶を開けながら
自分を整える時間を持っていたのだと思います。
今の私は、
プラスチックの容器を開けながら
同じことをしている。
容器は変わったけれど、
「自分を大切にする時間」は変わらない。
あの頃、そっと香りを盗み嗅ぎしていた少女は
ちゃんと大人になりました。
ガラスじゃなくてもいい。
今日も、
私の肌を癒してくれると思えるから。
年齢を重ねるって、悪くない。
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