もう時代の流れなのか、 「北海道民芸家具」は、
以前より目にするアイテムが少なくなりました。
少し、寂しいことです。
私がこの家具に惹かれたのは、 ずっとずっと昔。
小学生の頃からデパートで見かけて以来、
「いつか欲しい」と思っていたものでした。
流行でも、憧れのブランドでもなく、
なぜか心に残っていた家具。
大人になってから迎え入れ、 気がつけば、
もう30年近く一緒に暮らしています。
傷も、艶も、引き出しの重みも、
すべてが時間の記憶。
新しいものの方が便利なはずなのに、
手を置くたびに、
「これでよかった」と思わせてくれます。
モノが溢れる時代だからこそ、
こうして静かに役目を果たし続ける家具が、
少しずつ姿を消していくのは、
やはり寂しいものですね。
それでも、 変わらずここにあるこの家具は、
私にとって 「買ったモノ」ではなく、
「一緒に時間を重ねてきた存在」
なのだと思います。